FC2ブログ

スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←気がついたら幽霊 →妖怪の山の少年
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png 雑記
もくじ  3kaku_s_L.png 伊吹伝番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png 続・東方伊吹伝
総もくじ  3kaku_s_L.png 幽霊たちでリリカルマジカルゥ!
もくじ  3kaku_s_L.png World of Alice
もくじ  3kaku_s_L.png 東方×パワプロ
  • 【気がついたら幽霊】へ
  • 【妖怪の山の少年】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

「幽霊たちでリリカルマジカルゥ!」
幽霊爆誕編

幽霊なんて嫌になる

 ←気がついたら幽霊 →妖怪の山の少年
気付かない間に死んでいた!?
気付いたら幽霊になっていた男。自分の記憶がなく、焦ろうにも焦れない自身に若干の諦め。
そんな男が、幽霊の先輩の話を聞く……

突然だが、俺の身に起きたことを聞いてくれ。

 気付いた時には幽霊になってた。
 しかも目が覚めたら目の前には金髪幼女(31) がいて、振り返ってみればホルマリン漬けの幼女の裸体があった。外見はともかく中身が紳士な俺としては是非ともペロペロしたいところだが、なんとその幼女の身体はもう死んでいたって言うんだから絶望感も半端なかったね。いくら綺麗な状態とはいえ死体萌えなんて特殊性癖がない俺だからな。
 その代わりと言っちゃなんだけど、目の前の幽霊幼女と後の裸体幼女を交互に凝視するという神聖な行為に走りたかったのだが、その幼女のお母さんの所へと案内されてしまったのでお預けになってしまった。
 しかもそのお母さんが魔法使いで手からいきなり電撃なんて飛ばして時にはもう大変、口をあんぐりと開けて呆けてしまったわけよ。超能力とかスタンガンとかそんなちゃちなもんじゃねぇ、もっと恐ろしいモノの片鱗を見てしまった俺だが一言だけ言わせてもらいたい。

「魔法なんてあり得ねぇ! 認められるか!」
「正確にはプログラムされた事象をリンカーコアにある魔力を用いて稼働させる超科学だよ。体系や種別・発動シーケンスも様々だし、そもそも魔法を引き起こすにはデバイスといったプログラムを走らせるコンピュータ―――「あーもう解った! 解ったから! 魔法は科学で証明できるんだな!?」 ……そう言ってるじゃないかー。解ってるのなら聞かないでよ~」

 畜生、もしこの世に神なんて存在がいるのなら今すぐ俺を元に戻してくれ。
 俺が死んでいる間に、いったい世界はどうなってしまったんだ? 記憶喪失ではあるが、知識の中に魔法なんてものはまったく存在していないんだぞ。いや、在るには在るが、それは物語とか御伽話の空想上の産物だ。ましてや超科学なんて言葉で通用するほど広く行き渡っている技術じゃない。

「でもゴンベエ、魔法を知らないなんて、どれだけ田舎に住んでたの?」
「憶えてない。と言うよりも、俺の知識じゃ魔法は空想上のモノでしかなかったんだよ」
「空想上のもの? アニメーションに出てくる魔法戦隊みたいなのかな?」
「そんなもんだ。ちなみにアリシアの知っているアニメはどういう話なんだ? 参考までに聞いておきたいんだが……」
「時空戦隊5レンジャイってヒーロー物なんだけど、実は戦隊物じゃなくてお笑番組みなの。地レンジャイが3人居たり、海レンジャイ2人居たりするよ? 執務官! とか言ってスパッツで出てくる執務レンジャイもいるよ」
「……何処にでも似たようなものはあるんだな」

 浜ちゃん的なアレか。凄く見たいが見たくない、アニメとして見るには反応に困るぞ。とてもじゃないが夢見る子供の見るアニメじゃないからな。カキタレとか言いながら腰振るし。

「似たようなモノじゃなくて同じものだと思うよ? ミッドチルダじゃかなり昔から放送されてるもん」
「ミッドチルダ? アメリカの州の一つか?」
「…? ミッドに住んでなかったの? 地価が高いから住めないだけかもしれないけど……」
「サラッと俺を貧乏扱いするなと言いたい所だが……そんな州は知らないな。アメリカじゃないのか?」

 残っている知識の中にもミッドチルダ州なんて聞いたことはないが……もしかしてヨーロッパの方か? 欧州のほうなら在りそうな気がするが。

「もしかして……。ゴンベエ、今何語を喋ってるか解る?」
「英語とか日本語、若しくはドイツ語とかか? ……おいおい、まさか幽霊語とか言わないでくれよ?」
「幽霊語ならまだ許せるよ、死んでからなら話せるし。今のゴンベエはね、ミッド語を話してるの。この意味が解る?」
「……言語から俺の住所が解るってことか?」
「住所が解ったら怖いよ。それでもある程度は絞り込むことが出来ると思う。でもゴンベエの言ってた英語とか日本語って言う言語は、地球っていう世界の言語なの。ほら、お母さんが視てた世界の言語がその内の一つの日本語とか言う奴だったと思う。
 それと今までゴンベエが話してくれたことからわたしなりに推測してみると、ゴンベエは地球出身と言うことになる。ゴンベエの知識は地球のそれに良く似てるし。……でもそう考えるとおかしいの。ゴンベエはミッド語を話すけど、ミッドと地球に交流はないもん。そんなのおかしいよ」

 ……世界やら地球やら何となくヤバイ単語が出てきたが無視だ。もしかすると宇宙規模で迷子になっているんじゃないかと勘ぐってしまうがこの際放っておこう。つまり俺はミッド語とやらを喋るけど地球の知識を持った迷子の幽霊と言うことなんだな?
 ――――すまない、本当に誰か助けてくれ。ここに宇宙刑事とかいないのか? いたら今すぐ迷子の俺を連れ行ってくれ。惑星の名前は地球って言うんだ。そこまで行けたら後は警察のお世話になるから、どうか頼む。

「これはもう科学で証明云々などという問題じゃないな。……だが言わせて貰おう、そんなことはあり得ない。てか宇宙規模で迷子だなんて考えたくもない!」
「本音が出たね! でもさ、そもそも科学で証明出来ないものが信じられないなら今のゴンベエはどうなの? 幽霊なんて科学じゃ証明できないよ。畳みかけるようで悪いけど、宇宙規模の迷子じゃなくて次元規模の迷子だよ? やったね! ランクアップしたよ!」
「嬉しくない情報をどうもありがとう。でも信じない! 信じないぞ!? すべてのホラー現象はホラに過ぎないと上田教授の本に書いてあった。つまりこれは夢だ。レム睡眠の間に見ている夢だと言えば説明がつく!」
「わたしの存在も夢だって言うの……?」
「ぬ……」
「わたし、死んでるけどここにいるよ…。ゴンベエ以外は誰も気づいてくれないけど、ちゃんとここにいるんだよ……?」

 ……ええい、泣くな。子供の泣く姿は見ていて心が痛む。子供は可愛い顔して笑ってたほうが何百倍も好ましいんだ。だから悔しいが認めてやる。泣いているお前に免じてな。お前はお前、幽霊アリシアだ。 俺が宇宙規模で迷子なのは認めないがな!

「解ったよ、お前の存在は認めてやる」
「ホント…?」
「お前はここで立派に幽霊してたって、夢から覚めたら言っておいてやるから安心して幽霊してろ。な?」
「酷いよ!? わたしの演技を返せ!」
「演技だと知ってて言った」
「なお悪いよ!」

 仕方ないじゃないか。本当に信じられないことの連続なんだよ。

「でも嬉しいんだ。今まで誰もわたしに気付いてくれなくて寂しかったけど、ゴンベエが来てくれたから楽しくなってきた」
「俺が死んで嬉しいと」
「てへぺろ☆」
「ウザ可愛い!?」

 この野郎、人の気持ちも知らないで―――ってそうか、俺もこいつのことは何にも知らないんだよな。あの身体は5歳くらいだったから……26年くらいここで一人ぼっちだったのか。そりゃあ俺には理解出来ないほど寂しかったんだろうよ。

「だが人が死んで嬉しいなどとはお兄さんが言わせないぞ。謝れ」
「ゴンベエ~! わたし寂しかったの~!」
「ええい引っ付くな! そもそも幽霊同士なのになんで触れ合えるんだ!?」
「両方とも幽霊だから?」
「非科学的だな!? と言うか離れろ! そして俺に謝ってくれ!」

 せめて謝ることで俺に自覚させてくれ。もう死んだんだって思わせてくれ。そうすれば少し、ほんの少しだけ諦めがつくから。

「それじゃあ形式だけでも。…ごめんねゴンベエ、とりあえず」
「俺の価値はとりあえずなんだな? そうなんだな?」
「死ねばみんな同じだよ」
「お前が言うと重いよ……」

 26年も幽霊やってると無駄に年季が感じられるわ!

「でも女の子に引っ付かれて嬉しいでしょ?」
「黙ってろ幼女。イエスロリータ・ノータッチと言う紳士の鉄則を知らないのか」

 全国1億人のお兄さんやお姉さん、果てには警察権力相手に立ち向かうと社会的に抹殺されてしまうだろうが。だからこそ幼女は目で見て愛でるだけに留めなさい、なんて暗黙の了解が出来ているんだよ。

「ゴンベエって記憶喪失なのに、よくそんなこと憶えてるんだね」
「俺も驚いてる。自分のことはさっぱりなのに要らんことは憶えてるみたいだ。だがそれよりもアリシア、俺に何か言うことは無いか?」
「死んでくれてありがとう?」
「……何だか無性に悲しくなるから引っ張らないでくれ。話ってのはその……お前そっくりの女の子のことだよ」

 さっきから鞭を打たれているあの子、どう見てもお前にそっくりだろ。お前の歳の離れた妹か何かなんかだろ? でもオバサンに鞭打たれてるってことはあれだ……虐待されてるってことなんだろ。何とかして止めてやれないのか、あれ。見てるこっちが辛くなる。

「あの子はフェイト。わたしのクローンだよ」
「……それはまた随分な話だな。胸糞悪くなる話になりそうだ。今現在でも殴れるものならあのオバサンを殴ってる所だぞ。あの野郎、まだ小さい女の子を甚振りやがって……ッ!」
「わたしだってそうだよ、絶対にお母さんを殴ってる。それほど胸糞悪くなる話なんだ。……それでも聞きたい?」
「まぁ…、話を振ったのは俺だしな」

 それから少しの間、鞭に打たれる女の子・フェイトを前にしてアリシアの話を聞いた。場所を移そうと言ったのだが、どうしてもアリシアは此処で見届けると言って聞かなかった。俺としては唇を噛んで見続けるアリシアが痛ましかったので何処か違う場所に行きたかったが、本人の意思を尊重するに留めた。

 話の要点を纏めると、つまりはこういうことらしい。
 アリシアのお母さん……プレシアは、元々家族思いで優しく、優秀な技術者だった。そのプレシアが関わっていた次元航行エネルギー駆動炉ヒュードラが暴走事故を起こし、運悪くその場に居合わせたアリシアは事故に巻き込まれて死亡。自分の行いによって愛娘が死んだ悲しみに耐えかねたプレシアは、アリシアの遺体からクローンを創ると言う暴挙を侵した。そして文字通り身体を壊しながら産まれたクローンがフェイトだったが、アリシアそっくりの別人だと判明。
 その結果――――狂った。
 狂って、今ではジュエルシードと呼ばれる超物質を手に入れようとしている。他でもないアリシアを生き返らせるために。

「お母さんは優しかったんだ。優しかったから、壊れた」
「……」
「もう何度もね、お母さんはフェイトにこういう仕打ちをしてるの。クローンでもちゃんとした一人の命ある人間なのに」
「……そうか」

 扉を突き破って獣耳さん、アリシア曰くアルフが入ってきた。プレシアに向かって何やら勢いよく吠えている。主人を守る使い魔ここに在り、だな…。カッコいいぜ、アンタ。本気でそう思う。

「止めてって言っても聞こえないの。わたしは幽霊だから……。こんなにも近くに居るのに、こんなにも遠いの」
「……そうか」

 アルフは果敢にプレシアへと向かって行くが、力の差は歴然だった。プレシアの魔法はアルフに吸い込まれていき、身体には無数の傷跡が出来ていく。

「ゴンベエ……わたし、どうすればいいのかな…? 何も出来ないけど、どうすればいいのかなぁ……?」
「…そうだな、とりあえず泣くのは止めろ。俺が困る」
「わたしはずっと困ってるよ……」
「そんな事はいま知ったさ。だから一緒に考えよう。何の因果かは知らんが、こんな辺鄙な場所に来たんだ。それなりの意味ってものがあるんだろうよ」
「……ゴンベエ」
「なんだ?」
「…傍に居てくれて、ありがとう」
「……どうも」

 気付いた時には、アルフはもう何処かへ消えていた。残ったのはフェイトとプレシア、あとは何も出来ない幽霊が二人だけ。
 だが見てろよプレシア。娘を二人も泣かせた罪はデカイぞ? 絶対その厚化粧の顔を殴ってやる。


関連記事
スポンサーサイト
総もくじ 3kaku_s_L.png 続・東方伊吹伝
総もくじ 3kaku_s_L.png 幽霊たちでリリカルマジカルゥ!
もくじ  3kaku_s_L.png 雑記
もくじ  3kaku_s_L.png 伊吹伝番外編
総もくじ  3kaku_s_L.png 続・東方伊吹伝
総もくじ  3kaku_s_L.png 幽霊たちでリリカルマジカルゥ!
もくじ  3kaku_s_L.png World of Alice
もくじ  3kaku_s_L.png 東方×パワプロ
  • 【気がついたら幽霊】へ
  • 【妖怪の山の少年】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【気がついたら幽霊】へ
  • 【妖怪の山の少年】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。