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「続・東方伊吹伝」
一章:家族会議で萃無双

表舞台の萃夢想16:00

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「少しは力の差ってやつを理解したかい?」

 切り株の上に座り、瓢箪の酒を呷る萃香。その足下に地面に倒れ伏す、使い古されたボロ雑巾のような三人の少女。妖夢、魔理沙、そして霊夢。彼女らは果敢にも萃香に挑み、そして負けた。

(畜生……)

 魔理沙は地面に倒れたまま唇を噛み締めた。
魔理沙の怪我は三人の中で一番軽い。それは萃香が多大な手心を加えたからだ。一番弱く、大和の弟子であり、それ故にまったく相手にされなかった。相手にならなかった。春雪異変前とは違い、大和の教えを受けていてもそれは変わらなかった。そのどうしようもない事実が、魔理沙の心を容赦なく圧し折りに掛る。

 それでも、それでもだ。目の前の親友よりは、自分はまだマシな方だと魔理沙は思った。"立ち上がれない程度" で済んでいるのだから。

(霊夢のやつは……駄目かもしれないな…)

 倒れたままピクリとも動かない霊夢と妖夢の姿を見て、魔理沙は悔しさと情けなさに押し潰されそうになった。二人は立ち上がれない程度ではなく、実際問題として立ち上がれないのだ。肉体的なものであれ、精神的なものであれそれは変わらない。上手くフォローするつもりだった自身が足を引っ張り、この様だ。

 何故こうなってしまったのか。それは2時間前まで遡る。



   ◇



 ――魔法の森 16:00――


 大和とのなれ染めを話した魔理沙と霊夢は、大和の行方を探るため、魔法の森に居を構えるアリスのもとを訪れていた。

「大和の行方、ねぇ。……知らされていない、と言うよりも、どうして私に聞こうだなんて思ったの? こう言ったらなんだけど、私たちはそれほど仲が良い訳でもないのに」

「そうか? アリスは師匠と私の先生をしてくれたくらいだし、よく二人きりで呑んだりしてるじゃないか」

「それだけ聞けば仲良し子よしに思われても仕方ないでしょうけど、実際はもっとドライな関係なのよ。私が大和の立場を利用することもあれば、大和が私に頼み事をすることもある。持ちつ持たれつwin―win な関係なの」

 貴女の師も承知のはずよ、と返すアリスに、二人が無条件に仲が良いと思っていた魔理沙は、何を冗談をと斬り捨てようとした。
 そこでふと"師匠がそんな器用な真似できるのか?" と魔理沙は思った。知り合ったら疑う事を知らない大和のことだ、そんなこと出来る訳ない。アリスがそう思っているだけなんだろうと、魔理沙はそう結論付けようとした――が、果たして本当に出来ないだろうか? 最近の大和を知る魔理沙は、ふとそう考えた。

「馬鹿ね、大和さんがそんな器用な真似できるわけないじゃない。そう思っているのはアンタだけよ」
「そうね、そう思っているのは私だけかもしれない。でも事実よ」

 頑なに否定するアリスに、霊夢は呆れ顔を浮かべた。そんなアリスに興味を失ったように紅茶を呑み始めた霊夢の隣で、最近の大和を見てきた魔理沙は、それが無きにしも非ずではないかと思うようになり始めてきた。

 二代目幻想郷の管理者として本格的に動き始めた大和。妖怪の山から帰って来た時には、魔理沙の目から見ても異様な雰囲気を纏っていた。人畜無害と言われる様からは想像も付かないほど刺々しい姿。春雪異変での戦闘態勢をも上回る敵意を纏う大和は、魔理沙自身にそれを向けられていないとはいえ畏れを感じる程だった。

 実の所、霊夢は知らないが、魔理沙が大和と一緒にいる時間は霊夢よりも遙かに長い。ある程度成長した霊夢よりも、何かと未発達な魔理沙の成長を急いだ為だ。それ故に、魔理沙は霊夢よりも"今現在の" 大和を知っている。
 だから、魔理沙は無いとは言えないのではないかと思う。もっとも、アリスの言う全てを信じたわけではない。大和とアリスの関係は、魔理沙の目にはそんな関係には決して見えない。そんなことも少しは考えるようになったのではないか? という程度だ。

「どれにせよ、私は大和の行方なんて知らないわ。紅魔館なり何なり、他を当たって頂戴」
「だな。霊夢もそれでいいか?」
「そうね、本当に知らないようだし。手掛かりは無いと思うけど、一応紅魔館にも行ってみましょうか」

 もう用は無いと立ち上がる霊夢に続くように、魔理沙は出されていた紅茶と茶菓子を一気に咽喉に詰め込んでから続いた。

(やべ、咽喉詰まった)

 急いで詰め込んだ茶菓子が咽喉に詰まってしまった。紅茶をとコップを見たが中身は既になく、仕方なく我慢して胸を叩いて無理矢理流しこんだ。

「っあ゛-、死ぬかと思ったぜ……あん?」

 生死の境を彷徨ったと大げさに涙目ながらの魔理沙。漸く落ち着いて視線を上げてみると、先に扉を開けて出ようとしたはずの霊夢が扉の前から動いていなかった。

「おい霊夢、なにボーっと突っ立ってるんだ。早く行かないと日が暮れ……あり? お前は確か……冥界の魂魄妖夢、だったか? こんな場所に何か用でもあるのか?」

「こんな場所で悪かったわね」

 ジロリと睨むアリスの視線を華麗に躱しつつ、魔理沙は霊夢の前に立つ白髪の妖夢に話かけた。

「突然お邪魔してすいません。どなたか大和s――じゃない、伊吹大和の居場所を知りませんか?」
「私たちもそれを探してるのさ。しかし珍しいな、お前が白玉楼から出てくるなんて」
「私も出るつもりはなかったんです。でも幽々子さまが……」

 自分が大和を探している理由を、妖夢が簡単に説明する。それに三人は頷き、成程と一応の納得を示した。

「そう言えば、アリスは妖夢とは初めてだったな」
「ええ」
「なら紹介するぜ、こいつは冥界、白玉楼の庭師で――ハッ!」

 そのとき魔理沙に電流走る。

(ここで私がアリスに妖夢を”友達” だと紹介するとする。いや、それほどと言うか殆ど会話らしい会話もしたこともない上に実はこれが初めてのまともな会話だったりするわけだがいきなり妖夢って呼び捨てで大丈夫だったか? 初対面なのに変な奴だとか思われてない? ないよな? ……よし、話を元に戻すぜ。ここで私が友達だと紹介すれば、なし崩し的に私たちは友達と言うことになる。むしろアリスはそう思う。私もそう思い込む。向こうも別にいいかとなる。つまり確実に友達と言える人が一人増える―――!)

「アリス、こいつは私の”友達” の妖夢だ。よろしくしてやってくれ」

 満面の笑みで妖夢の肩に手を置く魔理沙。笑顔の裏では”少し馴れ馴れしすぎないかな?” と内心冷や汗ものだ。

「アリス・マーガトロイド、魔法使いよ。お互いあの馬鹿には苦労させられているみたいね」
「白玉楼の庭師兼、剣術指南役の魂魄妖夢です。今度お話聞かせてください」
「もちろん。貴女のも楽しみにしているわ」
「お、おいおい! 私を忘れてくれるなよな!」
「貴女は言わなくても来るでしょうが」
「お、おう。ならいいんだぜ」
(友達ゲットだぜ!)

 などと、内心ガッツポーズどころか嬉しさから躍りだしそうになっている魔理沙の横で、霊夢だけが霧立ち込める魔法の森を睨んでいた。

「なあ霊夢♪ お前も一緒に女子トークしようぜ♪」
「……」
「霊夢?」
「……いる」

 何が、と尋ねる前にそれは起きた。
 魔法の森の霧が、まるで意志を持っているかのように襲いかかって来る。突然の出来事。各々が迎撃の体勢を取るも間に合わない。そんな中でも、霊夢だけは動けた。
 弾かれるように扉から出、何処からか取りだした御札を放る。放られた御札は列を成し、アリスの家を囲いこむように布陣した。

「結!」

 霊夢の一言により、御札がその効力を発揮したその瞬間。霧が霊夢の張った防御結界へと激突した。
 ―――ドン!
 まるで質量でもあるような鈍い音が響くも、結界を破るまでには至らない。それを見た霧は少し距離をとり、一塊の密度の濃いものへと変貌していく。

「な、なんだぁ?」
「これは……!」

 家から妖夢と魔理沙が飛び出してくる。

「……成程ね、どうりで大和さんが連れ去られるわけだわ」

 霧が更に密度を増し、一人の少女を形作る。少女たちよりも更に背の低い、特徴的な二本の角を生やした鬼。

「大和さんを何処にやったの――答えなさい! 伊吹萃香!!」



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NoTitle 

つ、強ぇええええ!!! 萃母さん、強すぎ!
三人でも駄目なら、だれが戦えば良いのか。
次回を楽しみに待っています。
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